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ノーベル平和賞、中国人 人権活動家の劉暁波氏
劉氏釈放要求の学者を連行=北京
2010/10/21-21:43

 【北京時事】中国人権民主化運動情報センター(本部香港)は21日、ノーベル平和賞受賞が決まった民主活動家、劉暁波氏の釈放を呼び掛けている北京映画学院教授の崔衛平さん(54)が同日、公安当局に連行され、事情を聴かれたと伝えた。
 崔さんは劉氏が一党独裁の廃止を求めて起草した「08憲章」の署名者の1人で、平和賞受賞決定後に劉氏の釈放を要求する声明にも名を連ねていた。
 崔さんは同日夜、北京のチェコ大使館で開かれた文化イベントに参加する予定だった。同センターは、崔さんが劉氏の問題で大使と話をするのを当局が妨害したとみている。

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祝福のEU職員、門前払い=平和賞の妻、姿見せず-中国
2010/10/11-20:56【時事通信】

 【北京時事】ノーベル平和賞受賞が決まった中国の民主活動家、劉暁波氏(54)の妻、劉霞さん(49)の自宅前で11日、バローゾ欧州委員会委員長の祝賀メッセージを伝えようと欧州連合(EU)駐中国代表団が訪れたが、警備当局者に「事前に約束がない」などとして自宅のある敷地内に入るのを拒否された。
 代表団が門前で読み上げたメッセージは、「(劉氏の受賞決定は)時に大きな個人の犠牲を払い、自由や人権のために闘争している全世界の人々を支持するという強いメッセージを伝えた」と指摘。「こうした価値観はEUの核心に位置付けられる」としている。
 自宅前には同日、遼寧省錦州の刑務所で劉暁波氏と面会し戻ったとみられる劉霞さんが現れることを期待し、多数の海外メディアが集まったが、姿を見せることはなかった。北京のノルウェー大使館員の乗った車両も訪れたが、敷地内に入ることは許されなかった。

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妻に授賞式出席託す=ノーベル平和賞の劉暁波氏
2010/10/11-20:23【時事通信】


 【北京時事】中国人権民主化運動情報センター(本部香港)は11日、ノーベル平和賞授与が決まった中国の民主活動家、劉暁波氏が妻の劉霞さんに、12月にオスロで行われる授賞式に代理出席するよう託したと伝えた。霞さんが10日、遼寧省錦州市の刑務所で劉氏に面会した際に頼まれたと、同センターに電話で明らかにした。
 霞さんは「今年、新しいパスポートを取ったので、いつでも出国できる」と劉氏に告げた。一方で、霞さんは同センターに「公安当局の監視が厳しく、外出もできない」と話しているという。


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ノルウェー漁業相との会談拒否=中国、ノーベル平和賞で抗議
2010/10/11-19:50【時事通信】

 【ロンドン時事】オスロからの報道によると、ノルウェー外務省は11日、中国政府が13日に同国で予定していたノルウェーのバルグハンセン漁業相との会談のキャンセルを通告してきたことを明らかにした。同国のノーベル賞委員会が中国の民主活動家、劉暁波氏(54)への今年のノーベル平和賞授与を決定したことに対する抗議という。
 同氏への平和賞授与をめぐっては、中国政府は劉氏が中国の法律を犯して収監中であり、「ノーベル平和賞の趣旨に反する」と強く反発。発表当日の8日、北京駐在のノルウェー大使を呼び、正式に抗議していた。
 これに対してノルウェー政府は、授与を発表したノーベル賞委員会は独立した機関であり、授賞決定に政府としてかかわっていないとの立場を貫いている。

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「天安門犠牲者にささぐ」と涙=平和賞受賞の劉暁波氏-面会の妻、軟禁状態に・中国
2010/10/11-09:31【時事通信】

 【北京、ワシントン時事】ノーベル平和賞受賞が決まった中国の民主活動家、劉暁波氏(54)の妻の劉霞さん(49)は11日、自身の簡易ブログ「ツイッター」で劉氏と面会したことを明らかにした。また、米人権団体「フリーダム・ナウ」(ワシントン)によると、劉氏は面会した際、涙を流しながら「ノーベル賞は(1989年の)天安門事件の犠牲者にささげる」と語ったという。
 8日の平和賞授与決定に対する劉氏の反応が伝わるのは初めて。
 劉霞さんはツイッターで「兄弟たちよ。わたしは戻ってきた。8日に軟禁され、皆さんにいつ会えるか分からない。携帯電話も使えなくされ、電話を受けることもできない。暁波と会ったが、刑務所は9日夜、彼に受賞を知らせていた。皆さんわたしを支えてください」と記し、自らが現在も軟禁状態にあることを明かした。
 面会の日時や場所には触れていないが、10日に劉氏が収監されている遼寧省錦州の刑務所で面会し、同日夜に北京に戻ったとみられる。
 一方、これまで劉氏の支援活動を行ってきたフリーダム・ナウは声明で、当局から劉霞さんに「大きな圧力」が掛かっていると指摘。「世界の指導者たちが中国政府によるこの恥ずべき行為を直ちに非難し、劉霞さんの即時・無条件の解放を求めることを望む」と訴えた。また、中国の反体制派や各国メディアに対し、劉霞さんの自宅を取り囲み、当局に劉霞さんとの接触を要求するよう呼び掛けたと明かした。
 中国当局は平和賞受賞決定以降、人権活動家らを拘束したり、事情聴取したりするなど、国内で民主化機運が盛り上がることを警戒。平和賞受賞決定に関する情報統制も強めている。


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劉氏ノーベル平和賞:中国に人権圧力…胡指導部は引き締め
毎日新聞 2010年10月9日 2時11分

 獄中にいる民主活動家の劉暁波氏(54)へのノーベル平和賞授与が決まったことは、中国に衝撃を与えた。中国は人権問題に対する国際的な批判を経済カードで封じ込める戦略を取ってきたが、欧米諸国から劉氏釈放や天安門事件(89年)の再評価を求められるなど圧力が強まることは必至だ。貧富の格差拡大や汚職の深刻化に対する庶民の不満も高まっており、安定を最優先してきた胡錦濤指導部は授賞決定を機に内憂外患に直面している。【藤田祐子、北京・成沢健一、ロンドン会川晴之】

 中国の国内総生産(GDP)は10年に日本を抜き、世界2位となるのは確実だ。しかし、中国は気候変動問題をはじめ国際会議では「途上国」の立場を主張し続け「責任ある役割を果たしていない」との批判も強い。劉氏への平和賞授与は、人権問題を含め、中国が大人の国になるよう求めたものとも言える。

 欧米諸国から人民元の切り上げを求められながらも、応じていない中国へのくすぶる不満や、領海問題で周辺国とたびたび衝突している中国に対する脅威論の台頭も、授賞決定の背景にありそうだ。

 「経済的発展や力による安定だけで評価されるのではないことを、国際社会が中国に突きつけた」。劉氏の弟子のような存在で、9月30日まで開かれた「第76回国際ペン東京大会」に出席した広東省広州在住の作家、野渡さん(40)は授賞の意義について語る。

 劉氏が指導的役割を果たした天安門事件は、中国指導部に重くのしかかっている。その最大のものが、欧州諸国による対中武器禁輸だ。中国の温家宝首相は欧州歴訪でギリシャ国債を買い増す方針を表明した。ギリシャの財政再建を支援するだけでなく、ユーロ防衛にも貢献することになる。人権批判を経済力で封じ込め武器禁輸解除を目指したものであることは明らかだ。

 中国の人権状況については、米国の歴代政権からもたびたび改善要求があり、中国側も米中首脳会談を前に獄中の民主活動家を病気療養の名目で釈放するなどして批判をかわすことがあった。

 しかし、近年の経済発展で中国国内ではナショナリズムが高まっており、08年にチベット自治区などで起きた大規模暴動の武力鎮圧をフランスから厳しく批判された際、仏系スーパー「カルフール」に対する不買運動が起きた。また同年秋のリーマン・ショック以降、世界の景気回復に中国の高成長が貢献しているとの自負が強まっており、中国側が人権問題で軟化する可能性は低いとみられる。

 中国関係者に対するノーベル賞授与は、インド亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世に対する89年の平和賞や中国出身の作家、高行健氏(フランス国籍)に対する00年の文学賞がある。この時も中国政府は授与決定に激しく反発した。今回は初めて中国国内にいる人物に対する授与で難しい対応を迫られる。

 こうした中、中国共産党は15~18日、第17期中央委員会第5回総会(5中全会)を開催する予定で、2年後の党大会に向けて現指導部の後継人事を視野に入れた話し合いも行われる見通しだ。権力闘争の激化を防ぐ意味でも、不安定要因をできるだけ取り除く必要に迫られており、中国指導部は今後、民主活動家への監視強化など体制引き締めを図るとみられる。


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ノーベル平和賞、中国人人権活動家の劉暁波氏
2010年10月8日23時46分

 【オスロ=伊東和貴、北京=古谷浩一】ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、2010年のノーベル平和賞を、中国共産党による一党独裁の見直しや言論・宗教の自由などを求めた「08憲章」を起草した中国人人権活動家で作家・詩人の劉暁波(リウ・シアオ・ポー)氏(54)に授与すると発表した。「中国での基本的人権を求める非暴力の闘い」を評価した。中国外務省は8日夜、「(授与は)平和賞を汚すものだ」と激しく反発する談話を出した。

      ◇

 中国在住の中国人がノーベル賞を受けるのは、自然科学系も含めて劉氏が初めて。劉氏は08憲章を起草したことで今年2月、「国家政権転覆扇動罪」で有罪となり、懲役11年の実刑判決を受けて服役中。今回の授賞決定は、経済大国として国際社会での存在感を増す中国に対し、民主化と人権改善を強く求めたものだ。国際社会に対しても、依然抑圧が続く中国の人権状況への監視を促す意味がある。

 同委員会は授賞理由の中で「中国は世界第2位の経済大国になったが、その新しい地位には増大する責任が伴わなければならない」と指摘。劉氏について「20年以上にわたり、中国での基本的人権の適用を唱えるスポークスマンとなってきた」と評価し、厳罰に処せられたことで、「中国での人権を求める幅広い闘いの最大の象徴になった」とした。

 さらに、「中国の憲法には言論、報道、集会、デモなどの自由が定められているにもかかわらず、中国市民の自由は明らかに制限されている」と、中国政府の姿勢を批判した。

 これに対し、中国外務省の馬朝旭報道局長は「劉暁波は中国の法律を犯し、中国の司法機関が懲役刑を科した罪人である」と非難した上で、「同賞を与えることは、賞の趣旨に背き、これを汚すものだ」とする談話を発表した。また、「中国とノルウェーとの関係も損なわれることになる」とし、同委員会のあるノルウェーへの対抗措置を示唆した。

 ノルウェー外務省は8日、中国政府が抗議のため、ノルウェーの駐中国大使を呼び出したことを明らかにした。

 ノルウェーでの報道によると、中国政府は劉氏ら反体制派に授与しないよう委員会側に事前に圧力をかけていたとされる。一方、受賞者発表の様子を生中継していた米CNNテレビが、中国各地で中断。同時刻のNHKのニュース番組も放映できなくなった。中国当局が神経をとがらせているための措置とみられる。

 授賞式は12月10日にオスロである。賞金は、1千万スウェーデンクローナ(約1億2千万円)。

 劉氏は1989年の天安門事件の指導的知識人として脚光を浴び、その後、何度も逮捕されながら民主化運動を続けてきた。関係者によると、劉氏には普段から当局の監視がつき、共産党大会や全国人民代表大会の前後には自宅から一歩も出られなかった。収入は香港の雑誌などへの投稿で得るわずかな原稿料だけで、生活は妻の劉霞さんが自作の絵を売るなどして支えていたという。


劉暁波氏ノーベル平和賞受賞、中国側の様子&日本のチャイナウォッチャーTL


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中国指導部に大きな試練 劉暁波氏のノーベル平和賞受賞
2010.10.8 18:23【産経ニュース】

 【北京=伊藤正】ノルウェー・ノーベル賞委員会が、中国の反体制作家、劉暁波氏にノーベル平和賞授与を決めた背景には、中国が経済発展の陰で、国民の民主的権利を抑圧しているとの国際的批判の高まりがある。中国政府は「内政干渉」と反発するだろうが、国内でも政治改革への圧力が強まる中、中国指導部は劉氏受賞への対応に苦慮しているとみられる。

 劉暁波氏が平和賞の有力候補と伝わった後、ある中国の知識人は「もし受賞すれば、共産党のおかげだな」と話した。劉氏に対する懲役11年の判決には、世界各国から批判と抗議の声が上がり、劉氏は一党独裁体制の犠牲者、民主化運動の殉教者として同情と共感を集めたからだ。

 1970年代末に改革・開放に転じて以来、中国は経済発展のために、対外開放路線を取り、国際化を進める一方、党に対抗する言論や活動は弾圧し続けた。改革・開放開始直後の79年、一党独裁を批判した魏京生氏を懲役15年に処したのに始まり、89年には、民主化運動を武力鎮圧した天安門事件が起こった。

 魏氏に適用された「反革命宣伝扇動罪」は、97年の刑法改正で国家政権転覆扇動罪と名称を変え、今回の劉暁波氏の罪名になったが、党批判を封じ込める本質は不変だ。弾圧は、言論にとどまらず、党の意に沿わない宗教活動や人権擁護運動にまで及んだ。

 中国の民主的権利や人権の抑圧には、欧米諸国、特に米国が批判し、改善を要求してきた。中国は、公式には「内政問題」として突っぱねる一方、天安門事件の政治犯を「病気治療」の名目で出国させるなど圧力を交わす取引に応じた。

 しかし中国が経済大国化し、発言力を増した近年は、欧米の対中圧力は著しく弱まった。昨年春以降、訪中した米国のペロシ下院議長やクリントン国務長官は人権問題に触れず、中国の知識人層を失望させた。11月に訪中したオバマ大統領も同様で、その翌月、劉暁波氏に重刑判決が出た。

 劉氏へのノーベル賞授与が、中国の民主化や人権問題への国際的関心を高めるのは間違いない。それは中国が軍事拡張を続け、北朝鮮やミャンマーなどの独裁政権と親密な関係を築いていることへの懸念も背景になっている。

 中国は天安門事件後、一党独裁下で、経済は急成長したが、同時にさまざまな矛盾が噴出、社会には不満が充満している。市場経済化に見合った政治改革が停滞し、少数の特権階層が果実を独占する腐敗構造が形成された結果である。

 中国指導部は社会各層から政治改革の圧力を受けており、「08憲章」で一つの方向を示した劉暁波氏の影響力を恐れたのが重刑を科した理由だった。その劉氏の受賞が国内に与える影響は、徐々に大きくなっていく可能性が高い。

 1984年のロサンゼルス五輪で中国選手が金メダル1号を獲得したとき「ゼロの突破」と国中がわいた。ノーベル賞も中国の悲願だが、今回の「ゼロの突破」は国内報道も規制されるだろう。

 経済はじめ多くの分野で国際標準化しながら、普遍的価値観を拒絶する中国を「異形の大国」と表現したのは、ある改革派の知識人だ。劉氏の受賞にどう対応するかは、内政問題も絡み中国指導部の試練になりつつある。


中国指導部に大きな試練 劉暁波氏のノーベル平和賞受賞 (1/2ページ)

中国指導部に大きな試練 劉暁波氏のノーベル平和賞受賞 (2/2ページ)

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ノーベル平和賞に劉暁波氏 投獄中の中国民主活動家
10月8日(金)18時6分【産経新聞】

 【ロンドン=木村正人】ノルウェーのノーベル賞委員会は8日、中国共産党の一党独裁体制の廃止などを求めた「08憲章」の起草者で、中国で服役中の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏(54)に2010年のノーベル平和賞を授与すると発表した。中国の民主活動家の受賞は初めてで、中国政府が激しく反発するのは必至だ。

 劉氏は吉林省出身で、北京師範大や米ハワイ大などで中国現代文学などを講義。1989年の天安門事件の際には、米国から帰国して天安門広場でハンストを実施し、逮捕された。

 天安門事件後、民主化運動の指導者や知識人の多くが海外に脱出する中、91年の出獄後も国内で民主化を求める論文を書き続けた。2008年、共産党の一党独裁体制の廃止や民主選挙の実施とともに、言論、宗教、集会、結社の自由などを求めた「08憲章」を、中国の学者ら303人の署名を添えてインターネット上に発表。劉氏はその直前に拘束された。10年2月、国家政権転覆扇動罪で懲役11年、政治的権利剥奪(はくだつ)2年の判決が確定。現在、遼寧省錦州市の刑務所で服役している。

 ノルウェーのノーベル賞委員会によると、中国の外務省高官が今年6月、「(劉氏に平和賞を)授与すれば、ノルウェーと中国の関係は悪化するだろう」と同委に圧力をかけていた。

 劉氏のノーベル平和賞受賞を契機に、国際社会から中国の民主・人権状況に対して非難の声が高まる可能性がある。1989年にチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世がノーベル平和賞を受賞した際、中国政府は激しく反発した。2000年には、フランスに亡命した作家、高行健氏が華人として初めてノーベル文学賞を受賞している。

【プロフィル】劉暁波氏(りゅう・ぎょうは) 1955年、吉林省長春市生まれ。88年、北京師範大文学部で博士号を取得。89年春、研究生活を送っていた米国から帰国し北京の民主化運動に参加。天安門事件後、反革命罪などでたびたび投獄される。2008年12月、「08憲章」を中心になって起草し発表。国家政権転覆扇動などの容疑で逮捕され、09年12月、北京の第一中級人民法院で懲役11年、政治的権利剥奪(はくだつ)2年の判決を受けた。10年2月には、北京の高級人民法院が劉氏の控訴を棄却、実刑判決が確定した。夫人は劉霞さん(49)。

ノーベル平和賞 中国人 劉暁波氏 (共産党批判で服役中)




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ひるみなき幽閉11年の道 「08憲章」劉暁波氏、民主化の闘い
2010.2.20 23:15【産経ニュース】

 中国共産党の独裁体制を批判、民主主義体制への移行を訴えた「08憲章」の起草者、劉暁波(りゅうぎょうは)氏に対する懲役11年の刑が確定した。中国最大の祝日である春節3日前の今月11日のことだ。過去何度も獄中で春節を迎えた劉氏だが、11年の幽閉は54歳の彼にとって絶望的な長さに思える。しかし劉氏はひるんではいまい。その底には1989年の天安門事件で、民主化を求め犠牲になった若者らへの責任感があり、自ら捨て石になる覚悟で08憲章を起草したからだ。劉氏の裁判は、共産党の非民主性を暴露し、内外の関心を集めた。劉氏の闘いは始まったばかりだ。(中国総局長 伊藤正)

 2年前、劉暁波氏と愛妻の劉霞氏を北京の日本料理店に招いた。劉氏は「この人は酒豪です」と緊張気味の夫人を紹介、夫人は熱燗(あつかん)をぐいぐい飲んだ。劉氏の刑確定後、夫人に酒を差し入れようとしたが、電話はつながらなかった。劉氏収監後も夫人への監視は続いているのだ。

 その会食の際、劉氏は、胡錦濤政権になってから当局の監視や言論統制が年々強まっていると話した。それは共産党が国民の支持を失いながら、なお支配階級の特権を守るため一党独裁維持に躍起になっている表れにほかならない。

 劉氏は当時、08憲章の構想を温め、作家の余傑氏ら少数の知識人に相談していたようだ。天安門事件以降、経済発展の一方で政治改革も民主化も停滞し、矛盾や問題が山積、社会に不公平感が広がる中で、民主主義体制以外に道はないと考える知識人は多かった。

 しかし、当局の弾圧を恐れ声を上げる人はごく少数だった。90年代以降、共産党批判の言動は取り締まり対象になり、3年間の労働矯正所送りになった劉氏はじめ多数の知識人が迫害を受け、著作や刊行物の摘発が相次いだ。

 そうした中で、2008年12月10日の世界人権デーに合わせてインターネット上に発表されたのが08憲章だ。自由、人権、平等などの基本理念に立ち、直接選挙による憲政、三権分立、言論の自由、人権の保障など19項目の要求を掲げ、303人の学者、弁護士、作家らが署名していた。

 ネット上で賛同の署名を呼びかけた憲章を、共産党指導部が党への挑戦と受け止めたのは当然だった。この動きを事前に察知した治安当局は憲章発表予定の前々日、中心人物の劉氏を自宅から連行、拘束した。

 劉氏は拘束を予測し身の回り品を用意していたという。起訴され重刑を科せられるのも覚悟していたに違いない。それでも、劉氏があえて公然と行動に出たのは、経済発展をバックに一党独裁が絶対化し、民主化が後退することへの危機感だったろう。

 劉氏の行動の原点は、天安門事件を抜きに語れない。彼は1980年代半ば、北京師範大学大学院時代から、中国の封建制批判など、鋭い評論で注目され、オスロ大学やハワイ大学から招聘(しょうへい)されたのに次ぎ、89年には米コロンビア大学の客員研究員として渡米した。


 その年の春、北京で始まった学生らの民主化運動が過激化し迷走しだした5月中旬、劉氏は急きょ帰国した。彼は党がいずれ鎮圧に出ると予測し、知識人が結束して学生らを天安門広場から撤退させる必要を説いたが、失敗。6月2日には、他の3人とともに広場でハンストに入った。

 その目的は、自ら運動に参加し、学生らに撤退を促すことにあった。しかし党は翌3日夜から武力鎮圧を開始、4日朝まで広場にとどまっていた数千人の学生に武力行使の危険が迫る中で、劉氏らは必死の説得を続け、広場での流血を食い止めた。

 08年6月、劉氏は天安門事件を回顧し「この19年間、私は大虐殺の生存者として闘い続け、(犠牲になった)若い魂に恥じない尊厳ある生き方をしてきたつもりだが、あの世から見れば、依然私は恥辱の中にいる」と書いた。

 天安門事件後、逮捕され1年半の刑期を終えた後の劉氏は、海外のメディアやネットに評論を精力的に発表、国外に出ることを拒否してきた。彼はそれを「歴史への責任」「知識人の道義」と言う。


 劉氏は、現実主義者である。天安門事件当時も、民主化には長い時間を要し、無駄な血を流すなと学生らを説得した。その劉氏が08憲章で行動に出たのは、単に危機感によるものではなく、現実社会の変化が味方すると読んでのことだったろう。

 社会の変化は情報革命がもたらした。4億人のネットユーザー、7億台を超えた携帯電話など、情報伝達手段の発達は、政府の情報管理、宣伝能力を大きく殺いだ。特にネットが普及したこの10年間、ネットは最大の世論構成力を持つようになり、政府の政策や人事をしばしば動かしてきた。


 劉氏はネットの発達で、民間がかつてない社会変革の力になったと数年前から唱えている。情報を政府やその宣伝機関が独占していた天安門事件当時には考えられない事態だ。

 08憲章は、ネットで瞬時に全中国、全世界に流れ、最初の5日間に約7000人の署名を得た。この間の中国国内からのアクセス数は500万を超えた。当局は慌てて規制、中国国内から検索は不能になり、劉暁波氏がらみのニュースは中国メディアではタブーになった。

 08憲章事件では、当初の署名者だけではなく起草に関与した数人の知識人も弾圧されなかった。中国当局が劉氏1人を摘発したのは、事態の拡大を避ける狙いに加え、1人の主張が拡大、普遍化するネット空間では、「首謀者」を、他の見せしめにすることが有効とみているからだ。

 劉氏への有罪判決は、中国が自らの憲法で規定している「言論の自由」や、中国も調印している「市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)」に反しているとの批判が起こった。経済大国、中国は劉氏の抹殺に成功したかに見えるが、劉氏の存在はかつてなく大きくなり、中国政府への重圧になろうとしている。獄中の劉氏の笑みが浮かぶ。



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平和賞に圧力 「無理押し」大国の異様さ
2010/09/30 07:33【産経新聞】

 ノーベル賞発表の季節を控え、中国がノーベル平和賞の受賞者選考に圧力をかけていることが明らかになった。無理を通して道理を引っ込めるような姿勢を強める中国の外交スタイルと、国内の人権弾圧を如実に表す行動というべきだろう。

 10月8日に発表が予定されるノーベル平和賞には、過去最多の237個人・団体が候補として推薦を受け、ノルウェーのノーベル賞委員会で受賞者選考が進められている。選考過程は公開されないが、最有力候補の一人と伝えられるのが中国で服役中の民主活動家、劉暁波(りゅう・ぎょうは)氏だ。

 中国共産党の一党独裁体制の廃止を求めて2008年に発表された「08憲章」の起草者といわれ、憲章発表の直前に逮捕されて国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受けた。平和的な手法で改革を訴える文書を発表するだけで長期の投獄生活を強いられる。そうした国家のあり方は、大国になればなるほど異様に映る。

 その異様さがもたらす受難があるからこそ、劉氏の受賞が有力視されているのだが、中国当局にそうした発想はないようだ。

 ノルウェー・ノーベル賞委員会のルンデスタッド事務長によると、中国の傅瑩(ふえい)外務次官は今年6月、「中国に対する非友好的な態度になるだろう」と述べ、中国反体制活動家に平和賞を与えないよう露骨に圧力をかけたという。

 同事務長は中国がここ数年、「いかなる反体制活動家にも授与するな」と繰り返してきた事実も明らかにしている。

 2年前には、やはり国家政権転覆扇動罪で投獄されている人権活動家の胡佳(こか)氏がノーベル平和賞の有力候補と伝えられ、中国外務省の報道官が強い不快感を表明している。胡佳氏には同年、優れた人権活動家を表彰するサハロフ賞が欧州議会から贈られた。

 衛生管理がずさんな売血事業でエイズが広がった河南省の売血スキャンダルの告発者で知られる女性医師の高耀潔(こう・ようけつ)さんは昨年、「身の危険が迫ってきた」として82歳で故国を捨て米国に逃れた。

 北京五輪の後、リーマン・ショックに端を発する先進諸国の経済危機を糧に経済的な影響力を強めた中国の人権状況は、大国化により悪化している感すらある。今年のノーベル平和賞はそうした内外の情勢を踏まえ、高度な判断が逆に必要かもしれない。

平和賞に圧力 「無理押し」大国の異様さ


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「民主活動家受賞すれば関係悪化」 中国外務次官、ノーベル平和賞選考に「圧力」
2010.9.28 20:06【産経ニュース】

 【ロンドン=木村正人】ノーベル平和賞を選考するノルウェー・ノーベル賞委員会のルンデスタッド事務長が28日、産経新聞の電話取材に応じ、今年6月にオスロで中国の傅●(=「莞」の元が王)外務次官と会談した際、傅次官が服役中の中国の民主活動家、劉暁波氏(54)を念頭に「(平和賞を)授与すればノルウェーと中国の関係は悪化するだろう」と露骨に圧力をかけてきたことを明らかにした。

 同事務長によると、同委員会は1989年にチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世に平和賞を授与しており、「賞の選考が中国の圧力に影響されることはない」と明言する一方で、「傅次官は会談で今年の平和賞を中国の反体制活動家(劉氏)に与えないよう求めた。『これは中国に対する非友好的な態度になるだろう』と述べた」と証言した。

 中国当局は人権活動家への平和賞授与を警戒しており、同事務長は「ここ数年、中国当局は何度も『いかなる反体制活動家にも授与するな』とアプローチしてくる」ことも明らかにした。

 平和賞は10月8日に発表される。推薦は2月1日に締め切られ、過去最多の計237の個人・団体から選考が進められ、劉氏は最有力候補に挙げられている。

 共産党独裁体制下にあったチェコスロバキア(当時)で基本的人権の尊重を訴える「憲章77」を起草して投獄されたチェコの初代大統領、ハベル氏らは今月、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙に寄稿、「中国共産党の一党独裁体制の廃止を求める『08憲章』を起草した劉氏は20年以上もひるまず平和的な手法で改革を訴えている」として劉氏に平和賞を授与するよう同委員会に求めた。

 これに対し、中国外務省の姜瑜報道官は28日の定例会見で「私たちはこの問題でほかの国に対し圧力を加えるつもりはない」と同事務長の見解を否定した。

 劉氏は89年6月の天安門事件後に投獄され、その後釈放されたが、2008年12月、08憲章発表前に拘束された。今年2月、国家政権転覆扇動罪で懲役11年などの刑が確定した。


「民主活動家受賞すれば関係悪化」 中国外務次官、ノーベル平和賞選考に「圧力」 (1/2ページ)

「民主活動家受賞すれば関係悪化」 中国外務次官、ノーベル平和賞選考に「圧力」 (2/2ページ)

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